時間の概念とコンテンツの分類
インターネット上の情報量は爆発的な勢いで増えている。1日に発信される情報があまりにも多いために、ユーザーはWebサイトを見る際に、瞬時にそのコンテンツを見るか見ないかを判断している。判断基準は読む価値があるかどうかになるが、読む価値がないと判断されれば、その記事は日の目を見ることがないどころか、二度とWebサイトを訪れることがないかもしれない。
Webマーケティングにおいては使用する各サービスやWebサイトの特徴に応じて、適切なコンテンツを掲載することが必要になる。詳しく言うと、自社サイトに掲載すべきコンテンツとTwitterに投稿するコンテンツとは使い分けが必要になってくる。
文章の量や文体、画像の有無、動画の有無といった内容そのものについてのことでもあるが、大前提としてコンテンツの種類(性質)を把握しておくことが非常に重要になる。
ここで、個人的な話だが、Web関連のコンサルティング、Webデザインをしていると、よく「とりあえずSNSしたほうが良いよね。やっぱInstagramかな。Facebookはあんまだよね。」みたいな事を本当によく聞く。そういうときは「闇雲なSNSは企業の信頼が落ちる可能性があるので、明確な目的がない限りやらないほうがいいです。」と答えている。無論、そこからさらなるコンサルティングに入ることもあるが、特に中小企業のWebリテラシーはまだまだ低い。
Webデザインもやはり重要になってきている。また、文字だけで判断するより手っ取り早く動画で判断基準を名確認することも可能になってきた。いつの日か顧客になり得るユーザーを此方から選別できるのもWebマーケティングでは重要になってくる。総合的なUI/UX関連に関しては別の機会に紹介することにする。
余談が過ぎたが、コンテンツの種類は大きく
- ストック型コンテンツ
- フロー型コンテンツ
に分類できる。これらは時間に関する概念でコンテンツを分類した場合の種類になる。
ストック型コンテンツとは
時間が経ってもコンテンツとしての価値が劣化しない、つまり「賞味期限が長い」コンテンツになる。
例えば、Wikipediaはそれに該当する。
大量のコンテンツの中から目的のものを探すための検索機能や目次ページ、関連キーワード一覧などが用意されていることが多い。情報は体系的に整理されていることが多い。情報誌のような感じだと表現すると分かりやすい。まとめると
- コンテンツの量が多く、質が高い
- 比較的時間をかけて消化する「思考を喚起するコンテンツ」が人気となる
- 読みては記事に対して、より選別的になる
- 読み手のメディア接触時間は長い
フロー型コンテンツとは
「鮮度が命」。生鮮食品のような「今、この瞬間」が勝負のコンテンツになる。
例えば、Twitterのツイートなどはそれに該当する。
時系列でコンテンツが配置される(例えば最新情報が最上部の目に付きやすいところなど)。コンテンツが配信された時間も重要であるため、1つひとつのコンテンツに投稿日時が明記されることが多い。まとめると
- たんなる感想や思いつきの発言など、概ね100文字程度のコンテンツが多い
- 数秒で判断できる「感情を喚起するコンテンツ」が多い
- コンテンツの流れが速いため、過去の情報をみつけるのは困難
- 読み手のメディア接触時間は数秒〜数十秒程度
同じメディア内でも、たとえばFacebookではタイムラインはフロー型であるがアルバム機能はストック型コンテンツになる。またフロー型がストック型っぽくなることもある。逆も然り。比較対象やユーザーの発信方法やSNSに対するスタンスによって、ストック型になったりフロー型になったりすることは付け加えておきたい。
各コンテンツメディアの使い分け
ストック型とフロー型、どちらが優れているというわけではない。それぞれに良いところがある。
重要なのは、それぞれの性質を理解した上で状況や目的に応じて使い分けること
また、両方のコンテンツを扱えるメディアに置いては適宜利用方法を使い分けることが大切になる。使い分けはこんな感じ
- フロー型コンテンツメディアの「感情を喚起するコンテンツ」を掲載して、ユーザーの興味を刺激する
- それを前提に、ストック型コンテンツに誘導する
- ストック型コンテンツメディアにはユーザーの「思考を喚起するコンテンツ」を掲載して、刺激された興味心を満足させる
- それを前提に、自社の商品やサービスにも興味をもってもらう

使い方を紹介する
具体的な流れは
- フロー型コンテンツメディア(Facebook、Twitter、LINEなど)で見込み顧客となるユーザーを集めて、エンゲージメントを高める
- エンゲージメントが高まったユーザーをストック型コンテンツ(自社サイト)に誘導して、エンゲージメントを更に高めて、最終的にはサイトの目的(商品の販売や実店舗への誘導など)を達成する
Webマーケティングで最も重要なこと
- データを分析する力
- 分析結果を今後の施策に反映していくこと
になる。分析と改善(PDCAサイクル)をより速く回転させながら、費用対効果の高い方法を探すことが非常に重要になる。