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中小企業M&Aの特徴

特徴

数年前まではM&Aといえば、「ハゲタカ」、「敵対的買収」のイメージで大手企業に対する資本家の攻防のイメージがありましたが、近年は事業承継問題の解決策(社外への承継)として中小企業においてもM&Aが活発に用いられてきています。

今回は、そんな中小企業M&Aの全体像をお伝えします。

特徴1「友好的な取引である点」

M&Aといえば、過去のイメージから良い印象を持っている方が少ないですが、中小
企業のM&Aでは「敵対的買収」は少なく、むしろ「友好的」な買い手と売り手が双方納得の上で進めていくことが特徴の一つとなっています。

特徴2「仲介会社経由の案件が多い点」

一般的な上場企業などの大企業がM&Aを行う場合は、売り手と買い手それぞれに、FA(ファイナンシャルアドバイザー)が付いて、FAが売り手と買い手それぞれの利益の最大化のために動きます。

つまり、買い手のFAは、買い手の立場に立って、対象会社のウィークポイントを突いて価格を下げたり、なるべく買い手の有利になるように役割を担います。

一方で、中小企業M&Aでは、FAが入らない場合がほとんどです。その代わりに仲介業者が双方の調整役として、中立的な立場で入ります。

(仲介業者とFAの違いについては別の記事にてお伝えします)

なぜ、中小企業M&Aでは仲介業者経由が多いのかというと、中小企業では株主であるオーナーと経営者がほとんど同じであり、M&Aの後で何か不都合な点が見つかっても株主に訴えられることはないからです。

つまり、大企業のようにFAを入れて対象会社を詳細に調べて、リスクを詳細に洗い出しする必要性が小さく、それよりもFAに支払う調査費用の方が高く、コストパフォーマンスが悪いのです。

そのため、FAよりも安価で、比較的調整がつきやすい仲介業者経由でのM&Aが多いのです。

特徴3「中小企業特有の買収リスク」

中小企業M&Aにおいては、大企業のM&Aとは異なる特有のリスクがあります。

そのリスクとは人的なリスクです。

大企業は人材も豊富で組織で仕事を行っているので、多少人が辞めても仕事は回せますが、中小企業はほとんどの仕事が属人化しているのが実態で、もしM&A後に誰か一人でも辞めてしまうと、たちまち経営が立ちいかなくなることもあります。

逆に大企業でよくある、買収価格で高値つかみをしてしまうリスクは小さいです。この点については、あとで詳細をお伝えしますが、中小企業の価格評価では決算書ベースでの評価であり、市場での上乗せ価値などが存在しないので、結果として高値つかみは少なくなります。

中小企業M&Aの売り手と買い手

中小企業M&Aの売り手

M&Aはある意味お見合いなどと同じです。言い方が適当かどうかはありますが、他と比べて条件がいいものはすぐに売れていきます。逆に条件があまり良くない場合は、売れ残ってしまい、その後ますます紹介も少なくなって、さらに成約が難しくなる傾向はあります。

また、売り手にはそれなりの売らないといけない状況があって、売りに出していることが多いです。

例えば、年齢的に続けられないが後継者がいない、資金繰り的に厳しい、他のことに集中したいなど、時間的な制約があったりします。

一方で、買い手には、必ずいつまでに買わないといけないという制約はほとんどありません。

よって、自然と精神的な面からは、買い手より売り手の方が弱い立場にあることもあります。

中小企業M&Aの買い手

先ほどお見合いとよく似ているといいましたが、買い手側からはお見合いとは異なる点があります。

買い手は、1つの会社を買ったら終わりではなく、2つ目、3つ目と買い進めるところも多いです。

そのため、中小企業M&A市場では、売り手よりも買い手の方が多い傾向があります。

また、売り手の説明でも書いたように、買い手には必ず買わなければならないという状況はあまりないため、少しでもネガティブな要素があれば、交渉が進んでいてもアッサリと手を引くことも多いです。

結論

このように、中小企業M&Aでは売り手、買い手それぞれの思惑や考え方が異なりますので、その特徴と買い手・売り手のそれぞれの特性をしっかりと理解したうえで、取引を行うことをおすすめします。

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